「流竜馬について語る」


俺が無類の竜馬好きであることは承知のことと思われるが、どこが好きなのかを本気で考えてみることにした

竜馬は強いし、かっこいいし、何より男として憧れるだけの魅力を持ち合わせている
それは理想とも言えるものかもしれない
男として生まれたなら、ああ生きたい、と思えるものを竜馬は持っている
まさに男の中の漢!
それが強さだ
恐竜帝国や百鬼帝国といった敵に立ち向かう強さ、敵に屈しない強さ、いざとなったら神風で特攻しようとさえする強さ
肉体的なものもそうだが、精神的な強さ
その強靭的な強さに俺は素直にかっこいいと感じてしまうのだろう
他の石川賢作品だとどうしても超人的な強さになってしまうが、竜馬はどこまで行っても普通の人間である
もちろん人間離れはしてるが、空間は斬らないし、体からライオンを出したりしない
そう、等身大の人としての魅力が詰まっているのである
そしてその強さ、かっこよさ、魅力を引き出しているのが竜馬の生き様を描いたゲッターロボだ

元々復讐に燃える空手家であった竜馬は、早乙女博士に魅入られ、ゲッターロボに乗ることになる
狂気の竜馬はそれ以上に狂気な早乙女博士と共に、隼人、武蔵、弁慶を仲間に迎え、戦う
しかし、ドラゴンが地下に沈み、意識の中で見たエンペラーの姿
それが竜馬がゲッターを降りた理由だった
十数年後、ゲッターと同化し、ゲッターの真理を垣間見た竜馬は、再びゲッターと共に歩む
そして宇宙の原理にそって火星へと飛ぶ
さらに未来ではエンペラーに搭乗している竜馬

この一連の物語の主役は竜馬である
この物語があるからこそ竜馬の魅力は最大限に引き出されているのである
竜馬がいてこそのゲッターであり、ゲッターがいてこその竜馬なのだ
この2つの出会いが化学反応を生み、竜馬の存在を昇華させたのだ!
もちろん竜馬にだって弱点はある
それを隼人や武蔵、弁慶が補うことでより価値あるものにしているのだ
特に武蔵の死
武蔵は記憶をなくした竜馬のために死んで行った(竜馬のためだけに、ではないが)
武蔵が死を賭して守ろうとするだけ、武蔵にとって竜馬は大事だったのである
熱い!
そんな熱い物語がゲッターロボの物語であり、流竜馬の物語なのだ

俺はそんな竜馬が大好きだ!

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