第二十六話“神威 4” 「意識で感じろ!」 「彼らの目的は貴様の破壊だ」 「彼らはそのためだけにここに来たのだ」 「貴様らは宇宙の癌なのだ」 「悲劇だ。核以上の悲劇になるぞ」 「意識で感じろ!」 「霊長類だと。ふざけるな!」 「『人類』を霊長類だとは認めない」 「『人類』を永遠に宇宙に出しはしない」 「意識で感じろ!」 「地下のあれを破壊しろ!」 「恐れるな!あれはまだ赤ん坊の状態だ」 「エネルギーが吸収されました」 「なんて奴だ!?」 「心中するぞ!すべてのエネルギーをつぎ込み奴を消滅させる」 「この戦いの答えは生存か消滅かだ!消滅しろーーー!!!」 「意識で感じろ!」 「目標は地下だ!地下のあれを破壊するのだ!」 「全軍、敵の孔雀により大破!」 「あくまで我々に抵抗するか、神よ」 「意識で感じろ!」 「クーデターだと?」 「兄上、あなたはまだ殺さない」 「何が目的だ!?」 「『人類』の殲滅」 「これは最終兵器バグ。ここですべてを終わらせる。すべての起源を絶つ!」 「今のお前に何ができる?そいつはバグの前には無力だ」 「ついに出たな!ドラゴン!」 「意識で感じろ!」 「『人類』だと?ふざけるな」 「すべて皆殺しだ!宇宙の戦いの掟を教えてやる」 「殺せ!すべて殺せ!」 「これで敵はほぼ壊滅した」 「約15000ギャロ先に巨大戦艦を確認」 「なんだ、あれは?あれも奴らの兵器か?」 「暗号名:皇帝」 「超高出力の熱源を感知」 「グガガガガガガ」 「今の一撃で艦隊の1/3が消滅」 「バカな!?ありえん」 「他の戦闘艦も次々と撃沈されています」 「奴は化け物か?」 「意識で感じろ!」 「オリエントラインを突破されました」 「ここまで圧倒的だと言うのか?」 「こちら109番艦、戦線を離脱します」 「こちら322番艦、同じく戦線を離脱」 「蟲艦長、我々も離脱した方が・・・」 「くぅ、おのれ」 「意識で感じろ!」 「過去に飛ぶ。過去に飛んで奴の起源を絶つ」 「しかしそれは誰も触れたことがない、開けてはならないパンドラの箱」 「このままでは奴らによって宇宙文明は滅ぶ」 「過去を変えると何が起こるか知らん。下手すれば銀河がひとつ吹っ飛ぶぞ!?」 「我々に残された道が他にあるのか?」 「力で奴らを超えればいい」 「バカな。そんなことができると思っているのか?」 「奴らは進化している。進化する化け物だ。ならば我々も進化する化け物を作ればいい」 「まさか・・・あの計画を実行に移していたのか!?」 「好きにしろ。私は過去の地球に飛ぶ。そして奴の起源を絶つ」 「待て!ギィンバグ軍曹!」 「意識で感じろ!」 「惑星ダヴィーンを死守しろ!」 「奴の好きにさせるな!」 「ビームによりサードムーン消滅」 「突撃だ!」 「ぎゃあああああああ!」 「うおおお、この指数はビッグバンを引き起こすだけの」 「惑星ダヴィーン消滅」 「これで我々の戦いに意味はなくなった」 「今より我々は過去に飛び、奴らの起源を絶つ」 「それは既に試みました。奴が現在存在しているということは作戦の失敗を意味しています」 「だが我々はやり遂げねばならん」 「全宇宙のすべての文明の存続のため、我々の命を捧げようじゃないか」 「意識で感じろ!」 「時期にここも落ちる」 「我々にバグを!後は我々にお任せ下さい」 「最終兵器バグだ。残念ながら未完だ。貴様にすべてを託す。貴様と貴様の帝国で、奴らを滅ぼせ!」 「『人類』も信用しないが、貴様らも信用できない」 「そう、それでいい。すべては全宇宙の未来のために」 「意識で感じろ!宇宙の罪人が!」 「やめろぉぉぉぉぉおおおおおおおおお!!!!!!!!」 「・・・ここは?」 そこにはまばゆいばかりの光が広がっていた